【Ginza Sony Park】 ~斬新なコンセプトを分かりやすく解説~

※画像はHPから抜粋させて頂きました

Ginza Sony Park

今回はGinza Sony Parkへ来てみました!

 

基本情報

所在地:東京都中央区銀座
アクセス:JR有楽町駅 徒歩5分
竣工年:2018年(2020年秋に現在のカタチは終了)
事業主:SONY
ランドスケープ設計:そら植物園
ランドスケープ施工:そら植物園
敷地面積:707㎡

みどころ

SONYの精神

まずGinza Sony Parkの実現の根底にあるのが、"人のやらないことをやる"というチャレンジ精神です。

 

ソニービルの建て替え時に、どんなビルを建てようかという議論がSONY内で行われた際に、「普通にビルを建てても面白くない、ビルを建てないのは面白いんじゃないか?」といった具合に今回の公園をつくるプロジェクトが決まったそうです。

 

最初から公園をつくるプロジェクトではなく、あくまでビルの建て替えプロジェクトとして議論したプロジェクトで、"ビルを建てずに公園にする"という結論になったのは非常にSONY"らしさ"が表れていますね!

空白のデザイン

700㎡と広くない敷地で「公園」をつくるために、「公園」の本質の再定義を行ったそうです。

 

その本質は簡単に言うと「公園」=「余白がある」

 

具体的には、公園では、散歩やジョギングをしたり、お弁当を食べたり、昼寝をしたり、利用者が思い思いに過ごすことができます。
それは、「ここはこうする場所ですよ」と制限しないからというものです。

 

そのため、Ginza Sony Parkは「ご自由にどうぞお使いください」という場所をデザインするために"余白のデザイン"を意識したそうです。

 

私が訪れた時も、なんとなく公園に通ずる雰囲気が流れているようでした。

 

"減築"

「単に壊す」、「工夫して残す」ということは誰もがやっている。「工夫して壊す」ことは誰もやっていない。なので、Ginza Sony Park には、旧い部分と新しい部分を共存させて、あえてそこに違和感をもたらしてみようという意図があるのだとか。そういった点も意識しながら見てみると新しい発見があるかもしれないですね!

 

また、このプロジェクトは増築ではなく、"減築”で、これほどの規模の減築は例がないくらいだそうです。さらに、もともとあった地上8階分をなくすことで、今残っている1階~地下4階分が浮いてしまう恐れがあり、地下に約90トンの鉄と砂を埋めて重しにしたという裏話は非常に興味深いです!

 

「We Will Rock You 」階段

 

画像はTEC STAFF参照

階段を「ズン・ズン・チャッ」とリズミカルに降りると、Queenの「We Will Rock You」が流れるという仕掛けです!

 

 

Ginza Sony Parkは期間によって展示内容が変わります。私が行った時はQueenだったので、このようなものがありました!

 

 

Ginza Sony Parkは上記のような"余白のデザイン"という渋いものだけでなく、キャッチ―な仕掛けで楽しませくれます!筆者もこういったキャッチ―なのも大好きです(笑)

コラム

#銀座ソニーパークダサい 騒動

オープン早々にTwitterで、#銀座ソニーパークダサいというハッシュタグのツイートが多数投稿されるという騒動がありました。

 

騒動は主に、「星の王子様のオマージュグッズ」の販売の問題です。

 

そのグッズはGinza Sony Parkの植栽を担当し、物販店も出店している「そら植物園」の西畠清順さんが企画したものです。そのグッズ企画が原作の「星の王子様」の世界観を冒とくするものであるとして「星の王子様」ファンの方から大バッシングを受けてしまいました。

 

個人的には西畠清順さんは賛否両論ありますが、花木など自然の価値や認知を上げようと精力的に活動している方なので応援しているにですが、このグッズに関しては擁護が難しいですね。企画を通してしまったSONYにも非が無いとも思いませんが。。。

 

いずれにしても、上記のように非常に素晴らしい発想・コンセプトのプロジェクトであったにも関わらず、関係ないのないところでこけてしまったのはもったいないですね。。。

 

素晴らしい発想・コンセプトの空間であることには変わりませんので、"#銀座ソニーパークダサい"を真に受けずに楽しんでください!!

 

現在の姿は期間限定

2020年秋までで現在のフラットな状態は終了し、2022年には公園というコンセプトはそのままに、新しいソニービルを建設予定だそうです。
"グラウンドレベル"である1階と、"ローワーパーク"である地下4階部分を"公園"として開放するのでしょうか。

Sony Park プロジェクトの概念図(Ginza Sony Park のHPより)

 

 

いずれにしても現在の姿は2020年秋までとのことなので、ぜひ現在の姿を見に行って2022年のビル竣工後の姿と比較するのも楽しいと思います!

Ginza Sony Parkの楽しみ方

最後に、筆者なりに考えるGinza Sony Parkの楽しみ方です。

 

 

Ginza Sony Park は自ら面白みを探すことが楽しんでもらうスタンスの施設(公園)なので、

 

Ginza Sony Parkの楽しみ方

Ginza Sony Park という場所に、"面白いものを見れること・体験できることを求める"という受動的な楽しみ方ではなく、

 

Ginza Sony Park という場所で、"面白いものを発見する・考えてみる"という能動的な楽しみ方が適しているのでは?!

参考文献

JDN

銀座ソニーパークHP

日経XTREND

TEC STAFF

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